“ごうたん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
豪胆66.7%
剛胆20.8%
強胆8.3%
毫端4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
桂君は学校では少年相撲ずもうの選手をしているほどで、腕におぼえのある豪胆ごうたんな少年でしたから、裏通りの近道を、テクテクと歩いていきました。
少年探偵団 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
勝入の武勇も剛胆ごうたんも、秀吉はよく知っている。しかし、それ以上には、秀吉は買っていない。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小姓こしょうとんぼのなかにも、あんな強胆ごうたんな者がいたかしら? とみんなが眼をみはって見ると、ちがッてるちがッてる、かたつぎのある筒袖つつそでに、よごれきった膝行袴たっつけ穿き、なりにふさわぬ太刀たちして
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
閑花素琴かんかそきんの春をつかさどる人の歌めくあめしたに住まずして、半滴はんてき気韻きいんだに帯びざる野卑の言語を臚列ろれつするとき、毫端ごうたんに泥を含んで双手に筆をめぐらしがたき心地がする。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)