“臚列”の読み方と例文
読み方割合
ろれつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それらの人名をここに臚列ろれつしたところで混雑をまねくばかりでありますから、それらは一切後になって項を改めてお話することにいたします。
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
ことに外生活だけを臚列ろれつするに甘んじないで、幾分か内生活に立ち入つて書くことになると、過去の記憶は比較的大きい影響を其人々の上に加へなくてはならない。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
閑花素琴かんかそきんの春をつかさどる人の歌めくあめしたに住まずして、半滴はんてき気韻きいんだに帯びざる野卑の言語を臚列ろれつするとき、毫端ごうたんに泥を含んで双手に筆をめぐらしがたき心地がする。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)