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臚列
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ろれつ
ふりがな文庫
“
臚列
(
ろれつ
)” の例文
それらの人名をここに
臚列
(
ろれつ
)
したところで混雑をまねくばかりでありますから、それらは一切後になって項を改めてお話することにいたします。
俳句とはどんなものか
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
殊
(
こと
)
に外生活だけを
臚列
(
ろれつ
)
するに甘んじないで、幾分か内生活に立ち入つて書くことになると、過去の記憶は比較的大きい影響を其人々の上に加へなくてはならない。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
閑花素琴
(
かんかそきん
)
の春を
司
(
つかさ
)
どる人の歌めく
天
(
あめ
)
が
下
(
した
)
に住まずして、
半滴
(
はんてき
)
の
気韻
(
きいん
)
だに帯びざる野卑の言語を
臚列
(
ろれつ
)
するとき、
毫端
(
ごうたん
)
に泥を含んで双手に筆を
運
(
めぐ
)
らしがたき心地がする。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
もしそれ松陰の罪案に到りては、両者の関係を
臚列
(
ろれつ
)
し、当時の事情を
曲尽
(
きょくじん
)
して、さらに分明なるものあり。
吾人
(
ごじん
)
はその冗長なるの故を以て、これを掲ぐるを禁ずる
能
(
あた
)
わず。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
いかなる能辯能文の士なりとも、その描寫遺憾なきことを得ざらん。そが上に我が
臚列
(
ろれつ
)
する所の
許多
(
あまた
)
の小景は、われ自らこれを前後左右に排置して寄木の如くならしむるに由なし。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
臚
漢検1級
部首:⾁
20画
列
常用漢字
小3
部首:⼑
6画