“こまづかひ”の漢字の書き方と例文
語句割合
小間使100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左側に続いた赤い煉瓦塀の家の中でづピヤノの音がする。主人達が避暑に行つたあとを預かつた用人ようにんの娘か小間使こまづかひの手すさびの音とも聞かれる。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
梅子はう答へて、すぐ新聞をひざからおろすと、手を鳴らして、小間使こまづかひを呼んだ。代助は再びちゝざい不在ふざいたしかめた。梅子は其とひをもう忘れてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
身は桜町家さくらまちけ一年いちねん幾度いくどの出替り、小間使こまづかひといへば人らしけれど、御寵愛ごてうあいには犬猫いぬねこ御膝おひざをけがす物ぞかし。
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)