“こほう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
古方40.0%
孤峰20.0%
孤芳20.0%
虎砲20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
関西では吉益東洞よしますとうどう、といふやうな名医が出て、共に古方こほうの復興を唱へ、実技もおおいあらたまり、この両派の秀才が刀圭とうけいつかさどる要所々々へ配置されたが、一般にはまだ、行きわたらない。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
無理押しをはやッた先鋒せんぽうは、すべてここ十日ほどの間に、外聞の悪いような損害をつみかさね、逆に、孤峰こほうの城をほこらせるばかりに終った。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここ笠置かさぎの城は、どっちを向いても山ばかりな一孤峰こほうだが、世間の騒ぎやかえッている人心は手にとるように聞えてくる。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから大津屋へ出入りの女絵かきは、孤芳こほうという号を付けている女で、年は二十三四、容貌きりょうもまんざらで無く、まだ独身ひとりみで、新宿の閻魔えんまさまのそばに世帯しょたいを持っているそうです。
半七捕物帳:50 正雪の絵馬 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
能登守が預かって、城内の調練場で扱っている虎砲こほう十二磅砲ポンドほうというようなのは、伊豆の江川の手で出来たものであります。伊豆の江川は能登守と同じく、高島四郎太夫を師とするものであります。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)