孤峰こほう)” の例文
無理押しをはやッた先鋒せんぽうは、すべてここ十日ほどの間に、外聞の悪いような損害をつみかさね、逆に、孤峰こほうの城をほこらせるばかりに終った。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここ笠置かさぎの城は、どっちを向いても山ばかりな一孤峰こほうだが、世間の騒ぎやかえッている人心は手にとるように聞えてくる。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)