“こひょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小兵76.0%
虎豹12.0%
古瓢4.0%
小豹4.0%
狐憑4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田山白雲がよけいな心配までしてやっている時分に、法螺ほらの貝の手勢が、真黒くなって早くも右の小兵こひょうの長刀の男を取囲んでしまいました。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
峨々ががたる山容は、登るほどけわしくなり、雨の日に洗い流された道は、河底をなしている。万樹はあだかも刀槍とうそうを植えたようで、虎豹こひょううそぶきを思わせる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小出楢重こいでならしげ。 この人の色は強烈でありながらちゃんとつりあいが取れていて自分のような弱虫でも圧迫を感じない。「裸女結髪」の女の躯体くたいには古瓢こひょうのおもしろみがある。
昭和二年の二科会と美術院 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そのとき彼女の眼は小豹こひょうのように輝く、きだした白い歯がかちかちと鳴る、それ以上なにか云えば、彼女は両手の爪をかぎのようにして跳びかかり
お繁 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
これ、予が狐憑こひょう的妖怪にあらずして人為的妖怪なりと断言するゆえんなり。この断言にして、幸いに誤りなからんか。