“小出楢重”の読み方と例文
読み方割合
こいでならしげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこには小出楢重こいでならしげ画工と記されてあった、すると区役所とか国家としての名称は画工というのが本当かも知れない、しかしそれも現代の日本画西洋画の絵描きは
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
小出楢重こいでならしげ。 この人の色は強烈でありながらちゃんとつりあいが取れていて自分のような弱虫でも圧迫を感じない。「裸女結髪」の女の躯体くたいには古瓢こひょうのおもしろみがある。
昭和二年の二科会と美術院 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
もう余程前の旧作らしい色のめた妙子の仏蘭西フランス人形などが載せてあり、壁に小出楢重こいでならしげの小さな硝子絵ガラスえが一枚懸けてあるだけで、本来は殺風景な部屋に違いないのであるが
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)