“きつねつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
狐憑100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長屋の連中が蜻蛉の辰の軒下に立って呼吸をらしていると、なかでは長いこと話が続いたのち、やがて、三次ひとり狐憑きつねつきのような顔をしてぼんやり出て来た。
伊助は朝寒あさざむとは別に身を顫はせました。狐憑きつねつきから落ちた狐のやうな顏が、妙に惡賢こさを思はせます。
「……『狐憑きつねつき、落つればもとの無筆むひつなり』……という川柳を知っているかね君は……」
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)