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こしよく
其の
席に
配つた、
座蒲團一つ
一つの
卓の
上に、
古色やゝ
蒼然たらむと
欲する
一錢銅貨がコツンと
一個。
座にひらきを
置いて、
又コツンと
一個、
會員の
數だけ
載せてある。
この客間の西側(玄関寄り)には、
更紗の
唐紙が二枚あつて、その一枚の上に
古色を帯びた壁懸けが一つ下つてゐる。麻の地に黄色に
百合のやうな花を
繍つたのは、
津田青楓氏か何かの図案らしい。
この客間の西側(玄関寄り)には、
更紗の
唐紙が二枚あつて、その一枚の上に
古色を帯びた壁懸けが一つ下つてゐる。麻の地に黄色に
百合のやうな花を
繍つたのは、
津田青楓氏か何かの図案らしい。