“げしにん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
解死人66.7%
下手人33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
容顔が美麗なで、気後きおくれをするげな、この痴気たわけおやじと、媼はニヤリ、「鼻をそげそげ、思切って。ええ、それでのうては、こなじじい、人殺しの解死人げしにんのがれぬぞ、」とおどす。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いやと云わば仕方がないから其の目の悪い客衆を刺殺さしころして百両のお金をって丈助に渡し、若旦那さえ世に出れば私は縄に掛って解死人げしにんに立とうとも、私の身は何う成ろうとも
ふッふッふ……ところで、はなはだ遺憾にぞんずるが、杉の市は直接さしあたっての下手人げしにんじゃねえ。どうしてどうして、これにゃア複雑いりくんだアヤがある。こいつを、ほぐせたら大したもんだ。
顎十郎捕物帳:06 三人目 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「ウン。あのしとが御座りゃあ下手人げしにんは一ときの間にわかる」