“けいら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
軽羅42.3%
卿等38.5%
警邏11.5%
警羅3.8%
輕羅3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして彼自らの手で紡ぎ、織り、裁ち、縫ひ上げたところの、彼の肉体以上にさへ彼らしい軽羅けいらをのみまとふて今、彼一人の爽かなみちを行つてゐる。
予は予が最期さいごに際し、既往三年来、常に予が胸底にわだかまれる、呪ふ可き秘密を告白し、以て卿等けいらの前に予が醜悪なる心事を暴露せんとす。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
町方の警邏けいらの船に乘つて、兩國の橋間を縫つて居りましたが、佐渡屋の涼み櫓が、水の中へ落ちると見るや、群がる涼み船を掻きわけて、からくも現場にぎ寄せ
突堤の先端に立っている警羅けいらの塔の入口から、長靴をいた二本の足が突き出ていた。参木は一人になるとベンチにもたれながら古里ふるさとの母のことを考えた。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
路はけいと共に左に折れ又右に折れ、遂に群山重疊ちやうでうせる間に沒却し去る。雲あり、輕羅けいらのごとし。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)