“警邏”の読み方と例文
読み方割合
けいら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どういたしまして、まったく警邏けいらのお蔭さんでございますよ。こうして、町の衆が、夜を安楽に寝ていられますのもね」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
町方の警邏けいらの船に乘つて、兩國の橋間を縫つて居りましたが、佐渡屋の涼み櫓が、水の中へ落ちると見るや、群がる涼み船を掻きわけて、からくも現場にぎ寄せ
夜更けの裏通りで、警邏けいらの見廻り同心が、手下をつれて、歩いているのに、一、二度出逢ったが、闇太郎は平気で、鼻唄でやりすごして、やがて、しいんとした黒門町の細い巷路こうじにさしかかる。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)