“ぎおん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
祇園90.4%
擬音5.5%
祗園2.7%
祇洹1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お米さんにまけない美人をと言って、若主人は、祇園ぎおん芸妓げいしゃをひかして女房にしていたそうでありますが、それも亡くなりました。
雪霊記事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ひゅうひゅうだの、ぎゅうぎゅうだの不愉快な擬音ぎおんばかり多くて、いかにも悪魔の歌らしく、不健康な、いやらしい感じで、とても朗読する気など起らなかった。落第したっていいんだ。
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
祗園ぎおんの祭には青簾あおすだれを懸けてははずし、土用のうしうなぎも盆の勘定となって、地獄の釜のふたの開くかと思えば、じきに仏の花も捨て、それに赤痢の流行で芝居の太鼓も廻りません。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
〈仏舎衛国にあり、爾時そのとき竜子仏法を信楽す、来りて祇洹ぎおんに入る、聴法のため故なり、比丘あり、縄を以て咽に繋ぎ、無人処に棄つ、時に竜子母に向かいて啼泣す〉、母大いにいかり仏に告ぐ