“きんとき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金時70.6%
公時29.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五月の節句に飾るものも三月とは大違いで、やり、刀、かぶとよろい、弓、矢、それから人形でもなんでも黒い腹掛けをかけた力のある金時きんときのたぐいです。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
今ま直ぐと云ふわけにもなるまいが、何卒どうぞ伯母の健康たつしやな中に左様さうしなさい、山姥やまうば金時きんときで、猿や熊と遊んで暮らさうわ、——其れは左様さうと、今度は少し裕然ゆつくり泊つて行けるだらうの——
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
三 小虫倉山、虫倉明神、公時きんときの母の霊を祭る。因つて阿姥おうば明神社とも云ふ。山姥の住めりしといふ大洞二つあり。近年下の古洞に、山居の僧住せしより、山女之をいとひ去ると謂ふ。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
勘解由小路かでのこうじの中納言経房つねふさ検非違使別当左衛門督けびいしのべっとうさえもんのかみ実家、高倉宰相中将泰通やすみちごんの右中弁兼忠かねただ榎並えなみの中将公時きんとき但馬たじまの少将教能のりよしといった人々で、武士では、伊豆蔵人大夫頼兼よりかね石川判官代能兼いしかわのはんがんだいよしかね