“きおくれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
気怯33.3%
気臆33.3%
氣怯16.7%
氣臆16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いざ筆にのぼするとなると、一字一句にも気怯きおくれがする。
もとところにはやっぱり丈足じょうたらずのむくろがある、遠くへけて草の中へけ抜けたが、今にもあとの半分がまといつきそうでたまらぬから気臆きおくれがして足が筋張すじばると石につまずいて転んだ
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あがらないの………」とがツかりしたやうに謂ツて、「何方かツてえと、あがらない方が可いんですよ。そりやもう其れが可いんですけれども」………と氣怯きおくれがするのか、少しとちり氣味で、私なんか
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
前の日に掃除に來た時二人は屹立そばだつた恐ろしい斷崖を見上げて氣臆きおくれがし、近くの眞砂町の崖崩れに壓し潰された老人夫婦の無慘むごたらしい死と思ひ合はせて、心はむやみに暗くなつた。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)