“かみやま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
神山55.6%
上山44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俗に神山かみやまと呼んでゐる方向へ行く疏林の淋しい道、その道にある馬車のわだちの跡など、たゞそれだけの、未だ風景以前の風景とでも云つたやうな原始の情趣を味ふことが出来る。
函館八景 (新字旧仮名) / 亀井勝一郎(著)
箱根山はこねやまかたちからいへば複式火山ふくしきかざん經歴けいれきからいへば死火山しかざん外輪山がいりんざん金時きんとき明神みようじん明星みようじよう鞍掛くらかけ三國みくに諸山しよざん中央火口丘ちゆうおうかこうきゆう冠岳かんむりだけ駒ヶ岳こまがだけ二子山ふたこやま神山かみやまとう、さうして最後さいご活動場所かつどうばしよ大涌谷おほわくだにであつて
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
上山かみやま氏の「金魚と花」というのがある。こういう絵は虚心で見ると面白いところもあるが、しかし、自分は、何となくだまされるのではないかという気がして困るのである。
二科会展覧会雑感 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
青白い大きな十五夜のお月様がしずかに上山かみやまから登りました。
雪渡り (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)