“かなあみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カナアミ
語句割合
金網61.5%
鉄網30.8%
鐵網5.1%
銅網2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
祖母おばあさんのかぎ金網かなあみつてあるおもくらけるかぎで、ひも板片いたきれをつけたかぎで、いろ/\なはこはひつた器物うつはくらから取出とりだかぎでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
自分が病気になつて後ある人が病牀のなぐさめにもと心がけて鉄網かなあみの大鳥籠を借りて来てくれたのでそれを窓先に据ゑて小鳥を十羽ばかり入れて置いた。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
己れは親方の息子だけれど彼奴ばかりは何うしても主人とは思はれない番ごと喧嘩をして遣り込めてやるのだが隨分おもしろいよと話しながら、鐵網かなあみの上へ餅をのせて
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
何うだろう壁一面に細い銅網かなあみが張ってあってその中に幾百幾千万とも数の知れぬ蜘蛛が隊を成して動いて居る、壁その物は少しも見えず唯蜘蛛に包まれて居ると云う有様だ
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)