“かたそで”の漢字の書き方と例文
語句割合
片袖100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その影の、一騎、二騎、五騎、七騎とつづいて来る第八番目に、家康が、よろい片袖かたそでもちぎられ、雪やあけにまみれた姿で、駈けつづいて来た。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夢中むちゅうはらったおれん片袖かたそでは、稲穂いなほのように侍女じじょのこって、もなくつちってゆく白臘はくろうあしが、夕闇ゆうやみなかにほのかにしろかった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
パー先生は片袖かたそでまくり、布巾に薬をいつぱいひたし、かぶとの上からざぶざぶかけて、両手でそれをゆすぶると、かぶとはすぐにすぱりととれた。
北守将軍と三人兄弟の医者 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)