“かおる”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
82.1%
17.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それだそれだ。匀で思い出したが、ここの内に丁度お前のようなかおるという子がいたが、あれはどうした。」
里芋の芽と不動の目 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
南京ナンキン陥落をつげたその十二月であり、暦は廿二日だが——新劇運動の親、小山内かおる氏のなくなったのも、クリスマスの晩で、十年前のこの月廿五日のよいだった。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
構図はすこぶる平凡であるが、筆者は評判の美人画家青山かおる氏だけに、頗る婉麗えんれいな肉感的なもので、同氏がこの頃急に売り出した理由が一眼でうなずかれる代物である。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
大隈おおくまの大輔と井上かおるのあいだに挟まって胡坐あぐらをくんでいた伊藤俊輔であった。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)