かおる)” の例文
井上(かおる)大蔵少輔、渋沢(栄一)大民権大丞あての書簡から、次の部分を引用しましょう(以下候文を現代文に翻訳した)。
明治の五十銭銀貨 (新字新仮名) / 服部之総(著)
明治新政府の外交官として伊藤〔博文ひろぶみ〕、井上〔かおる〕、後藤(象二郎しょうじろう)、寺島〔宗則むねのり〕、小松(帯刀たてわき)や我輩が任命せられた。
青年の天下 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
構図はすこぶる平凡であるが、筆者は評判の美人画家青山かおる氏だけに、頗る婉麗えんれいな肉感的なもので、同氏がこの頃急に売り出した理由が一眼でうなずかれる代物である。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
大隈おおくまの大輔と井上かおるのあいだに挟まって胡坐あぐらをくんでいた伊藤俊輔であった。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから、大山おおやまいわお〕とか井上いのうえかおる〕とかいう如きは、左様さようの政治上の野心のある人でない。特に、大山の如きは政治の趣味すら持たれぬ様である。