“おとしだね”の漢字の書き方と例文
語句割合
落胤100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
向うの博士の落胤おとしだねだという母子おやこの家へ遊びに行ったり、神田の隠居の店へ出かけて行ったりした。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
時々薄暗いかどに立って、町から見えます、山の方をながめては悄然しょんぼりたたずんでいたのだけかすかに覚えているんですが、人のめかけだとも云うし、本妻だとも云う、どこかの藩候の落胤おとしだねだとも云って
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うばとり旨々うま/\打點頭うちうなづき此後はわれ成長せいちやうして此品々を證據しようことし公方樣くばうさま落胤おとしだねと申上なば御三家同樣夫程迄それほどまでならぬも會津家あひづけぐらゐの大名には成べししかしながら將軍の落胤おとしだねなりとあざむく時は如何なる者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)