“らくいん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
烙印66.7%
落胤33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
でもあの事件が妙子の経歴に一種の烙印らくいんしたことにって、一層彼女をかたよらせるようになったことも確かであった。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それほど本当のことを何の怖気もなくぱっぱっと言ってしまう子供たちから、受持教師の杉本は低能児という烙印らくいんを抹殺したいとあせるのであった。
白い壁 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
佐太夫とは歴々武士の落胤らくいん、道也とは名家釜師のなれの果て、其生立おひたちを聞けば彼も母一人此も母一人、彼は娼家に養はれ、此は遊蕩いうたうと呼ぶ嬭母はゝに養はる。
『えっ。ほんとですか』親しい学友でもあるし、うわさには、白河の落胤らくいんらしいともいわれている友の秘密だけに、盛遠は、興味をもって叔父へ問い返した。