“やきいん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
烙印62.5%
焼印33.3%
燒印4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのたび権三は六波羅割符わりふをしめし、大蔵は、表に「二階堂」裏に「荷駄組」と烙印やきいんした手脂でひかッている分厚い鑑札かんさつを兵に見せて通って来たのだ。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
圭さんと碌さんは手拭てぬぐいをぶら下げて、庭へ降りる。棕梠緒しゅろお貸下駄かしげたには都らしく宿の焼印やきいんが押してある。
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
昨日持込んだのは眞新らしい赤がしの千兩箱で、樽屋の燒印やきいんしてありましたが、朝になつて見ると、それは手摺れのした古板の箱で、燒印も何んにも捺してはありません、その上
銭形平次捕物控:274 贋金 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)