“貸下駄”の読み方と例文
読み方割合
かしげた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
圭さんと碌さんは手拭てぬぐいをぶら下げて、庭へ降りる。棕梠緒しゅろお貸下駄かしげたには都らしく宿の焼印やきいんが押してある。
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
……一時間ばかりたったのち手拭てぬぐいを頭に巻きつけた僕等は海水帽に貸下駄かしげたを突っかけ、半町ほどある海へおよぎに行った。道は庭先をだらだら下りると、すぐに浜へつづいていた。
海のほとり (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)