“うつほ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宇津保50.0%
25.0%
空洞25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次に見せて下すったのは『宇津保うつほ物語』でした。これは絵入で、幾冊もあって、厚い表紙は銀泥ぎんでいとでもいいますか、すっかり手摺てずれて、模様もはっきりしません。一冊の紙数は幾らもないのでした。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
つきたりと見れば数疋すひき猛犬つよいぬいちどに飛かゝりてかみつく。犬は人を力とし、人は犬を力としてころすもあり。此術はうつほ木にこもりたるにもする事也。
つむりを編笠が抱えた、手も胸も、面影も、しろしろと、あの、舞台のお稲そのままに見えたが、ただ既に空洞うつほへ入って、底から足をくものがあろう、美しいひとは、半身を上に曲げて
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)