空洞うつほ)” の例文
つむりを編笠が抱えた、手も胸も、面影も、しろしろと、あの、舞台のお稲そのままに見えたが、ただ既に空洞うつほへ入って、底から足をくものがあろう、美しいひとは、半身を上に曲げて
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)