“うちまけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
打負50.0%
打敗50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仰せ付けられ八代將軍吉宗公上覽じやうらん有し處後藤に敵する者一人もなく皆々打負うちまけければ將軍家ことの外御賞美有て新知二百石下し置れ御旗本に御取立おとりたて相成ければ半四郎のよろこたとふるにものなく是より後藤喜三郎秀國と改名して忠勤ちうきん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
まは歩行あるきけるに斯る惡黨あくたううんの向事ありしにや三度に二度は必らずかちて少しく懷中ふところあたゝまりしかば彌々いよ/\能事よきことに思ひ追々大賭場おほとばへも立入博奕ばくちの仲間に入たりけり然るに六月すゑより七月へかけて四五度つゞけて打負うちまけしより又々大いに困窮こんきうなし一時勝たるせつこしらへし夫婦の衣類いるゐは申に及ばず家財かざい道具だうぐ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
困窮はたえ忍び得たが病苦には打敗うちまけてしまった。彼女の生存の末期は作品の全盛時にむかっていた。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)