“いとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
伊藤43.8%
伊東37.5%
井東6.3%
意東6.3%
渭塘6.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御米およねはたらいてゐる臺所だいどころて、「おい大變たいへんだ、伊藤いとうさんがころされた」とつて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
このまえってすすんで伊藤いとう六の胸板むないたをみごとにぬいて
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
今日けふ伊藤いとうさんのことなにてゐて」とことがあるが
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
つきぬけたうしろにいた伊藤いとう五のよろいそでちました。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
その時に自由党は自滅して、高名なる大政治家の伊藤いとう博文ひろぶみ〕侯〔爵〕の下に、自由党、国民協会の一部、官吏の一部、その他中立、実業家というものが集って、政友会というものが生れたのである。
〔憲政本党〕総理退任の辞 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
昔、伊東いとうで病気を養っていた頃、東京の一流料理店の主人が、遊びに来たことがある。料理店を通じての友人ではなく、同郷の男である。
面白味 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
もう一昨年のことであるが、その頃まだ伊東いとうで病後の静養をしていた私のところへ、津田青楓つだせいふうさんから、或る日小さい小包が届いたことがあった。
南画を描く話 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
小田原おだわらから伊東いとうに至る十一の停車場の出口には、鋭い眼をした私服のお巡りさんたちが、眼でない、鼻をヒクヒクさせながら、まるで旅客りょきゃくのような恪好かっこうで、こっそり立ちはじめた。
香水紳士 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
と、伊東いとうはその晩の日記に書くことであろう。
暴風雨に終わった一日 (新字新仮名) / 松本泰(著)
四月十三日 伊東いとうにて
伊東から (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「おい井東いとう」と同志林田が、天井裏から青い顔をして降りてきた僕に、心配そうに呼びかけた。
人造人間殺害事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「貴方は、今晩はどうしてそう不機嫌なのです。さあ機嫌を直して、今夜こそは、妾のうちへ来て下さい。主人は今朝、北の方へ立ちました。一週間はかえってきますまい。さあこれから行きましょう。ネ、いいでしょう井東いとうさん。絹子の命をかけてお願いしてよ」
人造人間殺害事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
同 八束やつか意東いとう村大字上意東小字京羅木
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
所がちょうど去年の秋、やはり松江へ下った帰りに、舟が渭塘いとうのほとりまで来ると、柳やえんじゅに囲まれながら、酒旗しゅきを出した家が一軒見える。
奇遇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「うん。一度も行った事はない。が、もう十日ばかりすると、また松江しょうこうくだる事になっている。その時渭塘いとうを通ったら、是非あの酒旗しゅきの出ている家へ、もう一度舟を寄せて見るつもりだ。」
奇遇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)