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渭塘
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いとう
ふりがな文庫
“
渭塘
(
いとう
)” の例文
所がちょうど去年の秋、やはり松江へ下った帰りに、舟が
渭塘
(
いとう
)
のほとりまで来ると、柳や
槐
(
えんじゅ
)
に囲まれながら、
酒旗
(
しゅき
)
を出した家が一軒見える。
奇遇
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
しかし
銭塘
(
せんとう
)
の
瞿祐
(
くゆう
)
は勿論、
趙生
(
ちょうせい
)
なぞの友人たちも、
王生
(
おうせい
)
夫婦を
載
(
の
)
せた舟が、
渭塘
(
いとう
)
の
酒家
(
しゅか
)
を離れた時、彼が少女と交換した、
下
(
しも
)
のような会話を知らなかった。
奇遇
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「うん。一度も行った事はない。が、もう十日ばかりすると、また
松江
(
しょうこう
)
へ
下
(
くだ
)
る事になっている。その時
渭塘
(
いとう
)
を通ったら、是非あの
酒旗
(
しゅき
)
の出ている家へ、もう一度舟を寄せて見るつもりだ。」
奇遇
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
渭
漢検1級
部首:⽔
12画
塘
漢検準1級
部首:⼟
13画
“渭塘”で始まる語句
渭塘奇遇記