“八束”の読み方と例文
読み方割合
やつか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
出雲でも『雲陽志』、今の八束やつか郡上川津の条に、伝えて多賀備中守信忠の屋敷跡という地を土人は土井と呼ぶ。三方は堀で石垣の跡がある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
扉をあけて覗くと、神体はすでに他へ移されたのであろう、古びた八束やつか台の上に一本の白い幣束へいそくが乗せてあるだけであった。その幣束の紙はまだ新らしかった。
半七捕物帳:58 菊人形の昔 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
手帚てぼうきで根元を綺麗きれいに針金で編んだものがあります。八束やつか郡竹矢村大門の産で、丁寧な可憐な品であります。山間の仁田にた亀嵩かめだけ村は「出雲算盤いずもそろばん」で名を成しました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)