“いたやね”の漢字の書き方と例文
語句割合
板屋根100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはたいていは屋根をく材料のちがいにともなうもので、同じ草屋根くさやねでも土地によって、すこしは傾斜がちがうけれども、そのちがいは、じつはわずかなものなので、それが板屋根いたやねとなると
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
屋根やねいしは、むらはづれにある水車小屋すゐしやごや板屋根いたやねうへいしでした。このいし自分じぶんつて板屋根いたやねうへから、毎日々々まいにち/\水車すゐしやまはるのをながめてました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
この風やこの雨には一種特別の底深そこぶかい力が含まれてて、寺の樹木じゆもくや、河岸かはぎしあしの葉や、場末ばすゑにつゞく貧しい家の板屋根いたやねに、春や夏には決して聞かれない音響おんきやうを伝へる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)