“いこひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
66.7%
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
孤獨も孤獨ではない——いこひも憩ではない——饑餓といふ兀鷹はげたかが——私の横腹にくちばしと爪を突き立てゝゐる間は。
治兵衛梅川などわが老畸人の得意の節おもしろく間拍子とるに歩行かちも苦しからず、じやの滝をも一見せばやと思しが、そこへもおりず巌角にいこひて、清々冷々の玄風げんぷうを迎へ、たいしづかに心のどかにして
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
この孤獨——人界からの放逐! いこひいかりが切れたばかりか、殘る勇氣の足場さへ——少くとも一時的には——消え去つて了つた。
途方とはうに暮れた私にいこひの場所を惠んでくれるやうな氣にさせることは、もうとても出來さうもなく思はれるのであつた。
私のいこひは十分に安らかだつたかも知れない、たゞ心の悲しみがそれを打ちこはして了つた。私の悲しむ心は、いやし難い心の傷、内心の苦惱、斷ち切られたえにしいとを嘆いた。