いこひ)” の例文
孤獨も孤獨ではない——いこひも憩ではない——饑餓といふ兀鷹はげたかが——私の横腹にくちばしと爪を突き立てゝゐる間は。
治兵衛梅川などわが老畸人の得意の節おもしろく間拍子とるに歩行かちも苦しからず、じやの滝をも一見せばやと思しが、そこへもおりず巌角にいこひて、清々冷々の玄風げんぷうを迎へ、たいしづかに心のどかにして
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)