いこひ)” の例文
この孤獨——人界からの放逐! いこひいかりが切れたばかりか、殘る勇氣の足場さへ——少くとも一時的には——消え去つて了つた。
途方とはうに暮れた私にいこひの場所を惠んでくれるやうな氣にさせることは、もうとても出來さうもなく思はれるのであつた。
私のいこひは十分に安らかだつたかも知れない、たゞ心の悲しみがそれを打ちこはして了つた。私の悲しむ心は、いやし難い心の傷、内心の苦惱、斷ち切られたえにしいとを嘆いた。