“はきだめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
掃溜88.5%
芥溜3.8%
埃溜3.8%
塵塚1.9%
払溜1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よくまアこんないやらしい言葉を掃溜はきだめから掻きまはして拾つてきたと思ふやうなことをおたがひに蔭で叩きあつてゐたのである。
足のない男と首のない男 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
お嬢さんは、お手車か、それとも馬車かと考えますのが一式の心ゆかしで、こっちあ蚯蚓みみずみたように、芥溜はきだめをのたくッていましたんで。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あの中には、さぞ大きな金庫があることだらうが、そんな金庫なんか埃溜はきだめと同じことだ、さう思へる。これも、変な負け惜しみぢやない。
屋上庭園 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
不可いけない! 貴女あなた、そりゃ塵塚はきだめだ。)
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
... 大根や牛蒡ごぼうの頭としっぽまで万年スープの材料にする位だから払溜はきだめへ入る者は全くのかすばかりだよ」と滔々とうとうたる説明に小山も漸く納得し「僕の家でも早速この新式の火鉢を造らせよう」
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)