『訳本ファウストについて（やくほんファウストについて）』

私が訳したファウストについては、私はあの訳本をして自ら語らしめる積でいる。それで現にあの印行本にも余計な事は一切書き添えなかった。開巻第一の所謂扉一枚の次に文芸委員会の文句が挿んであるが、あれも委員会からの注意を受けて、ようよう入れたのであ …

著者	森鴎外
ジャンル	文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
ジャンル	文学 > ドイツ文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約12分（500文字/分）
朗読目安時間	約20分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

誚（せめ） 尤（もっとも） 強（あなが） 堕（おと） 奈何（いか） 寧（むしろ） 縦（たと） 書肆（しょし） 難有（ありがた） 遑（いとま） 造做（ぞうさ） 趁（お） 贏（か） 象嵌（ぞうがん） 誅求（ちゅうきゅう） 詞（ことば） 瓦斯（ガス） 汚涜（おとく） 余所（よそ） 拠（よ） 所謂（いわゆる） 悉（ことごと） 尾籠（びろう） 嘱（しょく） 可笑（おか）