一人の無名作家ひとりのむめいさっか
七八年前のことです。加賀でしたか能登でしたか、なんでも北国の方の同人雑誌でした。今では、その雑誌の名も覚えて居ませんが、平家物語に主題を取つて書いた小説の載つてゐるのを見たことがあります。その作者は、おそらく青年だつたらうと思ひます。 その …
題名が同じ作品
一人の無名作家 (新字新仮名)中谷宇吉郎 (著)