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任
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にん
ふりがな文庫
“
任
(
にん
)” の例文
寛平法皇の(帝の御父)御心には時平の
任
(
にん
)
を
除
(
のぞ
)
き 菅神御一人に国政をまかせ玉はんとのおぼしめしありしに、延喜元年正月三日
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
いや
串談
(
じようだん
)
ではなし
札幌
(
さつぽろ
)
の
病院長
(
びようゐんちやう
)
に
任
(
にん
)
じられて
都合次第
(
つがふしだい
)
明日
(
あす
)
にも
出立
(
しゆつたつ
)
せねばならず、
尤
(
もつと
)
も
突然
(
だしぬけ
)
といふではなく
斯
(
か
)
うとは
大底
(
たいてい
)
しれて
居
(
お
)
りしが
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
怖気
(
おじけ
)
は自信力のとぼしい場合に起こることが多い。「自分はとうていこの
任
(
にん
)
に
堪
(
た
)
えられぬ」と思えば、手を出すことも
怖
(
こわ
)
くなる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
夫
(
それ
)
任
(
にん
)
ずるに其人を
擇
(
えら
)
めば
黜陟
(
ちつちよく
)
明
(
あき
)
らかにして
刑罰
(
けいばつ
)
中
(
あた
)
らざるなく
實
(
まこと
)
に百姓をして
鼓腹
(
こふく
)
歡呼
(
くわんこ
)
せしむ
諺
(
ことわ
)
ざに曰其人を知らんと欲すれば其の
使
(
つか
)
ふ者を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『
兼
(
かね
)
て
承
(
うけたまは
)
る、
彼
(
かれ
)
の
父
(
ちゝ
)
なる
濱島武文氏
(
はまじまたけぶみし
)
と、
春枝夫人
(
はるえふじん
)
との
志
(
こゝろざし
)
に
代
(
かは
)
つて、
不肖
(
ふせう
)
ながら
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
の
教育
(
きよういく
)
の
任
(
にん
)
をば、
之
(
これ
)
から
此
(
この
)
櫻木重雄
(
さくらぎしげを
)
が
引受
(
ひきう
)
けませう。』
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
彼
(
かれ
)
は
是
(
これ
)
程
(
ほど
)
偶然
(
ぐうぜん
)
な
出來事
(
できごと
)
を
借
(
か
)
りて、
後
(
うしろ
)
から
斷
(
ことわ
)
りなしに
足絡
(
あしがら
)
を
掛
(
か
)
けなければ、
倒
(
たふ
)
す
事
(
こと
)
の
出來
(
でき
)
ない
程
(
ほど
)
強
(
つよ
)
いものとは、
自分
(
じぶん
)
ながら
任
(
にん
)
じてゐなかつたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
櫻
任
(
にん
)
藏(東湖に從游尤經濟に志す從四位追贈)にも追々差越候處、是も豪傑疑なく廉潔の人物、其上博識に御座候。
遺牘
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
身心を放ちて冥然として天造に
任
(
にん
)
ぜんか、身心を収めて凝然として
寂定
(
じやくぢやう
)
に帰せんか、或は
猖狂
(
しやうきやう
)
、或は枯寂、猖狂は猖狂の苦味あり、枯寂は枯寂の
悲蓼
(
ひれう
)
あり
山庵雑記
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
第一そような迷信は、
任
(
にん
)
として、私等が破って棄ててやらなけりゃならんのだろう。そうかッてな、もしやの事があるとすると、何より恐ろしいのはこの風だよ。
朱日記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
韓非
(
かんぴ
)
、((韓王ノ))
國
(
くに
)
を
治
(
をさ
)
むるに、
其
(
その
)
法制
(
はふせい
)
を
修明
(
しうめい
)
し・
(四七)
勢
(
いきほひ
)
を
執
(
と
)
つて
以
(
もつ
)
て
其
(
その
)
臣下
(
しんか
)
を
御
(
ぎよ
)
し・
國
(
くに
)
を
富
(
と
)
まし
兵
(
へい
)
を
彊
(
つよ
)
うして・
以
(
もつ
)
て
人
(
ひと
)
を
求
(
もと
)
め
賢
(
けん
)
に
任
(
にん
)
ずるを
務
(
つと
)
めず
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
それに
余
(
よ
)
は
蠻勇
(
ばんゆう
)
を
以
(
もつ
)
て
任
(
にん
)
じて
居
(
ゐ
)
るので、一
度
(
ど
)
採集
(
さいしふ
)
した
物
(
もの
)
は、いくら
途中
(
とちう
)
で
持重
(
もちおも
)
りがしても、それを
捨
(
す
)
てるといふ
事
(
こと
)
を
爲
(
せ
)
ぬ。
肩
(
かた
)
の
骨
(
ほね
)
が
折
(
を
)
れても、
持
(
も
)
つて
歸
(
かへ
)
らねば
承知
(
しようち
)
せぬ。
探検実記 地中の秘密:05 深大寺の打石斧
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
すなわち
家婦
(
かふ
)
の
任
(
にん
)
にして、昼夜の
別
(
べつ
)
なく糸を
紡
(
つむ
)
ぎ
木綿
(
もめん
)
を織り、およそ一婦人、
世帯
(
せたい
)
の
傍
(
かたわら
)
に、十日の
労
(
ろう
)
を以て百五十目の綿を一反の木綿に
織上
(
おりあぐ
)
れば、三百目の綿に
交易
(
こうえき
)
すべし。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
既にして
慨然
(
がいぜん
)
として天下を以て自ら
任
(
にん
)
じ、
節
(
せつ
)
を
屈
(
くつ
)
して書を讀み、遂に
復古
(
ふくこ
)
の大
業
(
げふ
)
を成せり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
「それにさ」と道人愛嬌よく、「
任
(
にん
)
というものがございますよ、さようあらゆる人間にはな。任を忘れてはいけません。さてところであなたの任、いったい何んでございましょうかな?」
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
真面目
(
しんめんもく
)
ならざる
宗教家
(
しふけうか
)
とは、
直接
(
ちよくせつ
)
間接
(
かんせつ
)
に
外国
(
ぐわいこく
)
伝道
(
でんだう
)
会社
(
ぐわいしや
)
の
補助
(
ほじよ
)
に
与
(
あづ
)
かり居りながら
外国
(
ぐわいこく
)
宣教師
(
せんけうし
)
を
悪口
(
あくこう
)
批難
(
ひなん
)
するものなり、
社界
(
しやかい
)
の
先導者
(
せんだうしや
)
を以て自ら
任
(
にん
)
じ居りながら
社界
(
しやかい
)
に
引摺
(
ひきづ
)
られつゝ行くものなり
時事雑評二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
夫
(
つま
)
は
九七
任
(
にん
)
はてぬ此の春、かりそめの
病
(
やまひ
)
に死し給ひしかば、便なき身とはなり侍る。都の
乳母
(
めのと
)
も
尼
(
あま
)
になりて、
行方
(
ゆくへ
)
なき
修行
(
しゆぎやう
)
に出でしと聞けば、
九八
彼方
(
かなた
)
も又しらぬ国とはなりぬるをあはれみ給へ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
第五十五条 国務大臣ハ天皇ヲ
輔弼
(
ほひつ
)
シ
其
(
そ
)
ノ
責
(
せき
)
ニ
任
(
にん
)
ス
大日本帝国憲法
(旧字旧仮名)
/
日本国
(著)
われ軍曹の
任
(
にん
)
にしあれば
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
寛平法皇の(帝の御父)御心には時平の
任
(
にん
)
を
除
(
のぞ
)
き 菅神御一人に国政をまかせ玉はんとのおぼしめしありしに、延喜元年正月三日
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
觀
(
み
)
よと故に八代將軍
吉宗
(
よしむね
)
公は徳川氏中
興
(
こう
)
の君と
稱
(
たゝ
)
へ奉つる程の
賢明
(
けんめい
)
に
在
(
まし
)
ませば其下皆其
任
(
にん
)
に
適
(
かな
)
はざるなく今般の巡見使松平
縫殿頭
(
ぬひのかみ
)
殿も藤八お節が
訴訟
(
うつたへ
)
を一
目
(
もく
)
して其事
僞
(
いつは
)
りならざるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
吾先
(
われさき
)
にと
其
(
その
)
任
(
にん
)
に
當
(
あた
)
らんと
競
(
きそ
)
ひ
立
(
た
)
つたが、
大佐
(
たいさ
)
は
思
(
おも
)
ふ
所
(
ところ
)
ある
如
(
ごと
)
く
容易
(
ようゐ
)
に
許
(
ゆる
)
さない。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
已
(
すで
)
にして
鮑叔
(
はうしゆく
)
は
(四)
齊
(
せい
)
の
公子
(
こうし
)
小白
(
せうはく
)
に
事
(
つか
)
へ、
管仲
(
くわんちう
)
は
公子
(
こうし
)
糾
(
きう
)
に
事
(
つか
)
ふ。
小白
(
せうはく
)
立
(
た
)
つて
桓公
(
くわんこう
)
と
爲
(
な
)
るに
及
(
およ
)
んで、
公子
(
こうし
)
糾
(
きう
)
死
(
し
)
し、
管仲
(
くわんちう
)
囚
(
とら
)
はる。
鮑叔
(
はうしゆく
)
遂
(
つひ
)
に
管仲
(
くわんちう
)
を
(五)
進
(
すす
)
む。
管仲
(
くわんちう
)
既
(
すで
)
に
用
(
もち
)
ひられて
政
(
まつりごと
)
に
齊
(
せい
)
に
任
(
にん
)
ず。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
われ軍曹の
任
(
にん
)
にしあれば
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
「
任
(
にん
)
」を説く薬草道人
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
○さて御若年より
数階
(
すかい
)
を
歴
(
へ
)
給ひて後、
寛平
(
くわんびやう
)
九年御年五十三権大納言右□将を
兼
(
かね
)
らる。此時
時平
(
しへい
)
大納言に
任
(
にん
)
ぜられ左□将を兼、 菅神と並び立て
執政
(
しつせい
)
たり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
起さしむるに至らん
空前絶後
(
くうぜんぜつご
)
の名奉行なるがゆゑ後に年功に依て三千石より一萬石に
加増
(
かぞう
)
し大名の中に加へられたり然ども町奉行にして大名に
任
(
にん
)
ぜられたるも
先例
(
せんれい
)
なく大名にして町奉行を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
日本政府
(
につぽんせいふ
)
は
快
(
こゝろよ
)
く
濱島氏
(
はまじまし
)
の
志
(
こゝろざし
)
を
容
(
ゐ
)
れ、
我
(
わ
)
が
海軍部内
(
かいぐんぶない
)
では、
特別
(
とくべつ
)
の
詮議
(
せんぎ
)
があつて、
直
(
たゞ
)
ちに
松島大佐閣下
(
まつしまたいさかくか
)
が
回航委員長
(
くわいかうゐゐんちやう
)
の
任
(
にん
)
に
當
(
あた
)
る
事
(
こと
)
となり、
今
(
いま
)
や
大佐
(
たいさ
)
は
本艦々長
(
ほんかん/\ちやう
)
の
資格
(
しかく
)
をもつて
日本
(
につぽん
)
へ
廻航中
(
くわいかうちう
)
、
濱島氏夫妻
(
はまじましふさい
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
管仲
(
くわんちう
)
既
(
すで
)
に
政
(
まつりごと
)
に
任
(
にん
)
ぜられ
齊
(
せい
)
に
相
(
しやう
)
たり。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
○さて御若年より
数階
(
すかい
)
を
歴
(
へ
)
給ひて後、
寛平
(
くわんびやう
)
九年御年五十三権大納言右□将を
兼
(
かね
)
らる。此時
時平
(
しへい
)
大納言に
任
(
にん
)
ぜられ左□将を兼、 菅神と並び立て
執政
(
しつせい
)
たり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“任”の意味
《名詞》
(ニン) 課せられた仕事。果たすべき役目。
(ニン)任務にふさわしい能力を持つこと。
(まき、まけ) (古)任命すること。
(出典:Wiktionary)
“任”の解説
任(じん)は、漢姓の一つ。
(出典:Wikipedia)
任
常用漢字
小5
部首:⼈
6画
“任”を含む語句
放任
責任
主任
任務
貞任
任意
心任
任侠
出任
宗任
惟任
松任
安倍貞任
叙任
力任
一任
任地
任運
公任卿
責任者
...