鹿台ろくたい)” の例文
鹿台ろくたいの財を発するには、無道むだうしやうほろぼさんではならぬと考へたのだ。己が意をこゝに決し、げんかれたくし、格之助に丁打ちやううちをさせると称して、準備に取り掛つたのは、去年の秋であつた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
切角せつかく発散した鹿台ろくたいの財を、いたづら烏合うがふの衆のつかみ取るに任せたからである。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)