“鷲峰山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しうぶせん33.3%
しゅほうざん33.3%
じゆぶせん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その中に七十余の老農ありて言ふには、昔この村に産婦あり。にわかに狂気して駆け出でけるが、鷲峰山しうぶせんに入りたり。親族尋ね求むといえどもついふこと無しと言ひ伝へたり。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
しかしその村もやっぱり鷲峰山しゅほうざんという高い山の麓になっているので、そこまで入って行くには、どちらからいっても困難であるが、まだここから行くよりも
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
紀州鷲峰山じゆぶせん興国寺の開山法燈国師が八十七歳を迎へた時のことだつた。多くの弟子達は、師家しけの達者なうちにその頂相を残しておきたいものだと思つて、なにがしといふ彫師ほりしにそのことを依頼した。