“鬱込”の読み方と例文
読み方割合
ふさぎこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鬱込ふさぎこんでいらっしゃるから、貴方の氏神様もおんなじ、天神様へおまいりをなさいまし、私も一所にッて、とても不可いけないと思って強請ねだったら、こうして連れて来てくれたんですもの。
湯島の境内 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いやそれ処か、親元身受にして前借金を片付ける時、芸者時分の着物は大方抱主かかえぬしに引渡してしまった処から、この冬には早速外出の衣裳にも困るわけである。お千代はすっかり鬱込ふさぎこんでしまった。
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)
手前も胡坐あぐらいて、火をほじりほじり、仔細しさいを聞きましても、何も言わずに、恍惚うっとりしたように鬱込ふさぎこみまして、あの可愛げに掻合かきあわせた美しい襟に、白う、そのふっくらとしたあご附着くッつけて
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)