“體中”の読み方と例文
新字:体中
読み方割合
からだぢう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこへふとつた體中からだぢうの血が、鎖に循環めぐりを止められたので、顏と云はず胴と云はず、一面に皮膚の色が赤み走つて參るではございませんか。
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
が、いくら身悶みもだえをしても、體中からだぢうにかかつた繩目なわめは、一そうひしひしとるだけです。わたしはおもはずをつとそばへ、まろぶやうにはしりました。いえ、はしらうとしたのです。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)