トップ
>
饒舌
>
しやべり
ふりがな文庫
“
饒舌
(
しやべり
)” の例文
映画に出て来る人間が物を云つて
呉
(
く
)
れたら、こんなに忘れる事はあるまいとも考へて見る。自分がお
饒舌
(
しやべり
)
だからでもあるまいが。
拊掌談
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
批評会でお
饒舌
(
しやべり
)
した一行も、夜の更けた上に此の世間ばなれのした河上の月光の下で誰も皆おとなしい。数人の芸妓達も皆上品にしてゐる。
月二夜
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
おばあさん達は、お湯の中でずゐぶんお
饒舌
(
しやべり
)
をしたあとなので、皆黙りこんでこつ/\歩いて行きました。
狐に化された話
(新字旧仮名)
/
土田耕平
(著)
恐入らせんとて大音に御城代所司代并に御老中の役宅にて
喋々
(
べら/\
)
と
饒舌
(
しやべり
)
し者は此席に
居
(
ゐる
)
や
罷出
(
まかりいで
)
よ吟味の筋ありと呼はれば山内は最前より
餘人
(
よにん
)
に尋んより我に問ば我一言の
下
(
もと
)
に越前を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
人にちやほやされるときに限つてしたがるつまらないことや、何かちよいとした
氣儘
(
きまゝ
)
さへも
咎
(
とが
)
めず、彼女の好きなやうにお
饒舌
(
しやべり
)
をさせながら、私は一時間ばかりもさうしてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
「あゝ俺は少し頭を使ひ過ぎる。」さう道助は思つた、で彼は高声にお
饒舌
(
しやべり
)
を初めた。
静物
(新字旧仮名)
/
十一谷義三郎
(著)
入口の
硝子戸
(
ガラスど
)
に石を投げられたり、圭子が警告されたほど、
居周
(
ゐまは
)
りの家へ入りこんでお
饒舌
(
しやべり
)
をしたり、又は遠走りをしたり、
八飴屋
(
はちあめや
)
の定連であつたりするのは可いとして、圭子の娘として
チビの魂
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
停車場を中心に左右海岸通りに展開して中位な粗末さの宿屋が軒を並べてる、
上陸
(
あが
)
ると成程お
饒舌
(
しやべり
)
な男が扇をバチつかせて松山へは二十分置きに汽車が出るから、ゆつくり休んでつても大丈夫だ。
坊つちやん「遺蹟めぐり」
(新字旧仮名)
/
岡本一平
(著)
お
饒舌
(
しやべり
)
らしい小女は、お勝手の方から口を出しました。
銭形平次捕物控:016 人魚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「うむ、さうすると、俺の方がお
饒舌
(
しやべり
)
なのだな」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
饒
漢検1級
部首:⾷
21画
舌
常用漢字
小6
部首:⾆
6画
“饒舌”で始まる語句
饒舌家
饒舌娘
饒舌廻
饒舌箱
饒舌続
饒舌録
饒舌愛嬌