トップ
>
食麺麭
>
しょくパン
ふりがな文庫
“
食麺麭
(
しょくパン
)” の例文
あの大きな風呂敷包を背負って毎朝門前を通った
噂好
(
うわさず
)
きな商家のかみさんのかわりに、そこには
薪
(
まき
)
ざっぽうのような
食麺麭
(
しょくパン
)
を
擁
(
かか
)
えた仏蘭西の
婦女
(
おんな
)
が窓の下を通った。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
実は
此方
(
こっち
)
への来がけに、途中で
食麺麭
(
しょくパン
)
と
鑵詰
(
かんづめ
)
とを買い、風呂敷へ包んでいたので、わたくしは古雑誌と古着とを一つに包み直して見たが、風呂敷がすこし小さいばかりか
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
津田は仕方なしに、ひとり
下味
(
まず
)
い
食麺麭
(
しょくパン
)
をにちゃにちゃ
噛
(
か
)
んだ。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
骨の折れた説教の後で、
葡萄酒
(
ぶどうしゅ
)
を盛った銀のコップ、
食麺麭
(
しょくパン
)
の片を容れた皿が、信徒等の間にあちこちと持廻られた、葡萄酒はやがて基督の血、麺麭はやがて基督の肉だ。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
食
常用漢字
小2
部首:⾷
9画
麺
常用漢字
中学
部首:⿆
16画
麭
漢検1級
部首:⿆
16画
“食”で始まる語句
食
食物
食卓
食事
食客
食堂
食膳
食禄
食餌
食料