ひつくりか)” の例文
新字:
危くないと見極めて戻つて居た、ひつくりかへり帽子しやつぽの先生は、口の角を引下げて、頭を掉ると、一同が同じ様に頭を掉りました。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
「それ王党だ。それ間牒まはしものだ。落人おちふどだ。捕へて仕舞へ。いや逐出して仕舞へ。」このさま/″\の声をしづめた、例のふちひつくりかへつた帽をかぶつて居る老先生の骨折は、大抵ではありませなんだ。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
然しジヨルジ王の赤顔あからがほの招牌は、まだ彼処あそこに掛けてある。いや/\赤いはうの色が、青と黄とに変つて居る。杖の代に、手に持つて居るのは剣だ。頭には縁のひつくりかへつた帽を被ぶつて居る。何んだ。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)