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飛入
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とびい
ふりがな文庫
“
飛入
(
とびい
)” の例文
また、両国橋の
畔
(
たもと
)
に、
飛入
(
とびい
)
り剣術の小屋
掛
(
がけ
)
があった。見物人のうちに交じっていた次郎右衛門忠明が、時折、苦笑をするのを見て、その興行者たる自称天下無双の兵法者が
剣の四君子:05 小野忠明
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この
聊
(
いささか
)
の音にも驚きたる
状
(
さま
)
して、足を
爪立
(
つまだ
)
てつつ
熟
(
じっ
)
と見て、わなわなと身ぶるいするとともに、
足疾
(
あしばや
)
に
樹立
(
こだち
)
に
飛入
(
とびい
)
る。
間
(
ま
)
。——
懐紙
(
かいし
)
の
端
(
はし
)
乱れて、お沢の白き
胸
(
むな
)
さきより五寸
釘
(
くぎ
)
パラリと落つ。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
坊主は
〆
(
しめ
)
たりと思い
引上
(
ひきあ
)
げようとすると、こは
如何
(
いか
)
にその魚らしいものが一躍して岡へ
飛上
(
とびあが
)
り、坊主の前をスルスルと歩いて通りぬけ、待網の
後
(
うしろ
)
の方から水音高く、再び
飛入
(
とびい
)
って
遂
(
つい
)
に逃げてしまった
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
飛
常用漢字
小4
部首:⾶
9画
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
“飛入”で始まる語句
飛入台付