風速かざはや)” の例文
また、巻三(四三四)に、『風速かざはやの美保の浦廻うらみ白躑躅しらつつじ見れども不怜サブシ亡き人思へば』の第四句は、『或云、見者ミレバ悲霜カナシモ無き人思ふに』
『さびし』の伝統 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
風速かざはやの三浦廻うらみ、貝島のこの高殿は、あめなるや不二をふりさけ、清見潟満干みちひの潮に、朝日さし夕日照りそふ。
(新字旧仮名) / 北原白秋(著)
風速かざはやの三保の浦廻うらみ貝島かひじまのこの高殿は、天なるや不二をふりさけ、清見潟満干の潮に、朝日さし夕日てりそふ。
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)