顔良がんりょう)” の例文
見わたすと、渺々びょうびょうの野に、顔良がんりょうの精兵十万余騎が凸形とつがたにかたまって、味方の右翼を突きくずし、野火が草を焼くように押しつめてくる。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
他の一つは三国時代の袁紹えんしょうの部将の顔良がんりょうを祀ったもので、これもその由来は想像しかねるが、土地の者がいのるとすこぶる霊験があるというので、甚だ信仰されている。
先陣は、冀州きしゅうの猛将として名ある顔良がんりょうにも命じられていた。勢いに乗じて、顔良はもう黎陽れいよう(河南省・俊県附近)方面まで突っこんでいた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
袁紹は、直ちに、部下の顔良がんりょうに五万余の兵をさずけ、曹操の軍に協力させ、曹操へ親善の意をこめた書を送った。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ああ、惜しいかな。こんなことになるならば、わが臣下の、顔良がんりょう文醜ぶんしゅうの二大将をつれて来るのだったに」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
審配、逢紀ほうきのふたりを総大将に。田豊、荀諶じゅんじん許攸きょゆうを参軍の謀士に。また顔良がんりょう文醜ぶんしゅうの二雄を先鋒の両翼に。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「彼は、顔良がんりょう文醜ぶんしゅうを討ったかたきではないか。わしにその関羽を献じて、首を刎ねよと申すのか」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「えっ……関羽どのじゃと。あの顔良がんりょう文醜ぶんしゅうを討ったるお人か」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大将顔良がんりょうは、耿武のうしろへ廻って
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)