“頼家（よりいへ）” の例文
頼朝死後、頼家（よりいへ）、実朝（さねとも）が相次いで非命に斃れ、鎌倉幕府の命運将（まさ）に傾むかんとするが如き情勢を示した。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) ／ 菊池寛(著)
伊豆（いづ）の修禪寺（しゆぜんじ）に頼家（よりいへ）の面（おもて）といふあり。作人（さくにん）も知れず。由來もしれず。木彫の假面（めん）にて、年を經たるまゝ面目分明ならねど、所謂（いはゆる）古色蒼然たるもの、觀（み）來（きた）つて一種の詩趣をおぼゆ。
修禅寺物語 (旧字旧仮名) ／ 岡本綺堂(著)